次期 Windows として開発が進んでいる Windows Vista のβ 2 が一般公開されました。
実は数ヶ月ほど前に、開発者向けに配られている Vista の初期β 2 を見せていただいたことがあります。
これがなかなかに格好のいい GUI で、早くリリースされないものかと待ちわびていたのですが、
ご存知の通り延期されるわ仕様は削られるわでわりとしょんぼりしていたところへ以って今回のβ 2 公開。
これは是が非でもいじってみるしかあるまいということで、インストールしてみました。
構成は以下の通り。
・Athlon64 X2 4400+
・PC3200 DDR 2GB(1GB*2)
・GeForce 6200
・Windows Vista beta2 x64 (←やっぱり 64bit 版)
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インストール
これまでの Windows のインストールと決定的に違うところは、最初から GUI 操作で行えるという点です。
インストーラー DVD から起動すると、早速ウィンドウとマウスカーソルが現れます。
これは Mac なんかではすでに採用されていたはずですが、キャラベースで作業をするより
断然視認性も操作性も高く、非常に便利です。
また、インストール先のドライブの選択も「ドライブ」「空き容量」などの情報が
わかりやすくリストされ、選択したドライブに空き容量が不足していないか、
BIOS の設定、仕様によってそのドライブがブート可能かどうかといった
簡易的な診断メッセージが表示されるのも好感が持てます。
インストールに要した時間はおよそ 1 時間ほど。ただしこれは
すでにフォーマット済みのドライブにインストールしたため
フォーマットにかかる時間が省けていますので、
フォーマットも込むと(特に最近の大容量 HDD なんかだと)それなりの時間になりそうです。
この辺は既存の Windows とあまり差がなさそうです。
途中 3 回の再起動をはさんでインストールは終了。
ちなみにプロダクトキーの入力はインストール開始の一番最初に行われます。
そういえば既存の Windows にあったキーボードの選択とかは特になかったのですが、
この辺は自動でやってくれるようになったのでしょうか。わりと賢いかもしれません。
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早速起動してみよう
インストールが終了、喜び勇んで早速起動してみようと相成るわけですが、
なんとも起動には時間がかかります。
正確に時間を測ったわけではないのですが、私の使っている XP x64 と比べて
倍以上かかっているような気がします
( Windows 起動中にリレーランプみたいに帯がぐるぐる回ることは XP ユーザーはご存知かと思いますが、
私のマシンの場合、 XP x64 で約 4 周、 Vista では約 12 周でした。これは長い)。
後述するメモリ使用量の話ともつながりますが、この辺はまだβ版であることに起因するのかもしれません。
ログオン作業が終わると画面のフェードアウト、フェードインというエフェクトをはさんで
デスクトップが表示されます。これはちょっとドキドキする演出でした。
なんか始まるぞ、という気分が否が応でも高まります。でもって

じゃーん。
なんか、かっけぇ! 雰囲気がこれまでの Windows とかなり違います。
XP になってウィンドウのつくりをはじめとした GUI が事務的なものから
ずいぶんと遊びのあるものにかわったと思いますが、
ここへきて一段と洗練されたのがわかります。スタイリッシュというかなんというか、
こなれてきた感じです。あと実に Mac っぽいです。

マイコンピュータを開いたところです。これまでの円グラフ表示から
各ドライブ一括表示の棒グラフとなって、すごくわかりやすくなっています。
なんだ、マイクロソフトもやればできる子なんじゃないか。
画面右端に時計とかが張り付いているエリアがあることにお気づきでしょうか。
ここに「ガジェット」と呼ばれる様々なアクセサリを追加することで
デスクトップの使い勝手の向上を図っているようです。
現在表示されているのは上から、変な画像ビューアっぽいもの、時計、変なインフォメーション、です。
なんか勝手にピコピコ動いていて、時計以外の意味はよくわかりませんでした。
この他にもゴミ箱、パズルなどのガジェットが用意されていて、とっても楽しくカスタマイズできるよ♪
便利かどうかはわかりませんが。
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ドライバがことごとくあたらねぇ!
一般的にインストール直後にはデバイスにドライバをあてる作業が待っています。
現構成(私が普段から使用しているマシン)でドライバが必要とされるデバイスは、
グラフィック、サウンド、 USB MIDI インターフェイスの 3 つが主なのですが、
結局何一つとしてドライバがあたりませんでした。
M-AUDIO Delta44 は x64 用のドライバをあてがって見事にはじかれました。
MIDI インターフェイスもはじかれました。
ただ、この辺は Vista 用にドライバが公開されているものではないので、
ドライバがあたらないのも無理からぬことではあります。
で、参ってしまったのがグラフィックです。 nVIDIA は Vista 用の Force ware (ドライバとユーティリティ)
を用意しているので、これをダウンロードしたわけなのですが、
落ちてきた zip ファイルを解凍させたら、解凍タスクがハングりました。なんじゃそりゃ。
explorer がエラー報告を吐きながら再起動。さすがβ版。なんだかとても不安定です。
やむなく XP x64 の方で解凍して Vista でドライバをあてたのですが、
再起動させたらデバイスマネージャにビックリマークが付いていて、使用不可でした。とほほ。
そんなわけで、グラフィックに関しては Vista が標準で持っているドライバで動いているわけですが、
ちょっと驚いたのはデュアルディスプレイもサポートしていたりすることです。

未確認なので、もしかしたら XP でも標準でサポートしているのかもしれません。
サポートしているようだったらごめんなさい。勉強不足です。
標準ドライバでは、二つのディスプレイに同じ画面を表示する機能と
二つの画面を左右につなげる機能が選択できます。上のスクリーンショットは左右につなげたものです。
この場合、「デスクトップが横に 2 倍の面積を得る」のではなく、「デスクトップが 2 枚ある」という形になります。
ウィンドウなどを最大化すると画面片側でのみ最大化されます。
私はひとつのアプリケーションをディスプレイ 2 枚分に作業領域を広げて操作するような使い方をするので、
これではちょっと不便です。
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パフォーマンス評価
Vista では「お使いのコンピュータのパフォーマンスの評価と改善」てな胡散臭い評価機能が付いています。

OS がシステムの能力を診断してパフォーマンスの向上などに役立てよう、ということなのだろうと思いますが、
何を基準としてどう判断しているのか不明なので、おそらく当面は
友達同士で「俺のパソコン何点だったぜ!」などとビックリマンシールの見せっこみたいな
用途しかないのではないかと思います。「 3 点」とか言われてもちょっと困っちゃいます。
総じてVistaを十全に運用するにあたって要されるマシンスペックはかなり高いものになるだろうと思います。
ウィンドウが擦りガラスのような半透明になっていたり、各所がアニメーションしたり
(この辺の機能は Aero glass と呼ばれ、グラフィックボードが Direct X 9 、 Shader 2 に対応していないと
動作しないみたいです)と、 GUI に結構な処理能力を割いていることからも容易に想像がつきます。

起動直後のタスクマネージャです。コミットチャージの最大値が 737MB もあります。
コミットチャージは PC が使ったメモリの最大量を指し示していますので、起動だけでかなりのメモリを使っていることがわかります。
このあと Media Player を使ってみたり記事に使うスクリーンショットを撮ったりしているうちに、
最終的にコミットチャージの最大値は 1.2GB まで膨れ上がりました。
今まで私は省エネでやってきたので、このバブリーな結果にちょっとドキドキです。
メモリの使い方に関してはまだまだ未知数なところがありますので、
「 Vista はメモリ食い虫」と断じてしまうには早計です。
そもそもこれまでの Windows と同様の考え方で以ってメモリを使っているのか、というのがひとつ。
9x 系から NT 系になってメモリ周りの扱いは非常に上手くなりましたし、
大容量メモリもずいぶんと安価になった昨今としては、メモリをケチって使うよりも
バブリーにジャンジャン使うほうが確かにパフォーマンスアップにつながるように思えます。
また、この Vista がβ版であることもメモリ消費量にかかわっている可能性があります。
タスクマネージャでプロセスが 39 になっているのがわかりますが、これは
インストール直後の状態としては不自然に多いように思われます
(実はこの数字、私が少し削った後なので、本当のインストール直後は 42 くらいだったはずです)。
β版ということで、普段使わないサービスや機能もすべてデフォルト稼動させているのかもしれません。
ハードディスクに関しても思うところがあります。
Vista のインストールに必要な空き容量は 14GB ということになっているようです。
実際にインストール後にチェックしたところ、 12GB 弱くらいは確かに使っていました。
もっとも、現在は数百ギガクラスの大容量 HDD が普通に出回っていますので、
この容量自体は許容できる範囲だろうと思いますが、
CD 一枚でインストールできた XP と比べると、やはり古いめのシステムなんかだと
相当圧迫するのではないかと思います。
あと、実際に使ってみてわりと気になるのは、 OS が頻繁に HDD にアクセスをかけていることでしょうか。
どうやらかなりこまめに復元ポイントかバックアップかを記録しているようです。
備えあれば憂いなし、ということなのだろうとは思いますが、
正直意図しないところで頻繁にドライブにアクセスされるのは気分が悪いです。
その他にも Media Player が勝手にあちこちのドライブにアクセスをかけて
プレイリストを作ろうとしていたり、何かと付けてドライブアクセスが多いのも気になりどころです。
これを便利ととるか不便ととるかは諸氏の判断によりますが、私はなんだか嫌です。
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ひとまず最後に
そんなわけでフラフラと思うままに Vista についてレポートを書いてみたわけですが、
もちろんβ版としてまだまだ荒削りに感じるところが多くみられるものの、
なんとなく過度な期待をしなければそれなりに楽しい OS なんじゃないかなと思わないでもないです。
非常に歯切れが悪いのは GUI 以外はあまりピンとこなかったからなんですが、
なんだろう、その、いいんじゃないかな、うん!

おまけ。何をするにもこのダイアログが出てきてチョーうざいです。