Geode くん、がんばる
 Geode NX1500 + Asus A7S8X-MX + Windows XP Pro という構成での動作報告です。 おそらくこれを書き残しておいて何かの役に立てられる方は世界にも数えるほどなのではないかと思うのですが (ネット上の口コミだと「動かないマザー」にも入っているし、 動いたという報告例でもトラブルが散見されているので誰もこんな構成にしないのではないかと)、 なんというか、まぁ、私が生きていたという証拠に。大げさだなぁ。

 □ 動作可否 : 可能
   電源を入れるとマザーが駄々をこねて三回ビープ音を鳴らせて停止、電源ランプが点滅します。その後もう一度電源を押すか キーボードからのキー入力(どのキーでもいいみたい)を感知すると BIOS が走ります。 致命的なトラブルではないものの、一発で電源を入れられないのは何気に面倒です。
 CPU は FSB 133 設定ではモバアス、166 設定では unknown として認識されるようです。 unk です、 unk 。

 OS のインストールもちゃんと行えます。ただし、上記の通り一発で起動できないおかげで自力でリブートできません。 ドライブのフォーマット、ファイルのコピーが終わったあとの再起動も手動で(といううか電源ボタンを押して豪快に)行う必要があります。 この電源問題に絡んで何回か作業が停止したりしても気にしちゃいけません。致命的な止まり方はしていないと思われます。 ちなみに、多分これに絡むのだと思いますが、インストール完了後、 OS の再起動、シャットダウン処理が「 Windows を終了しています」 のメッセージで停止します(処理自体は終了しているようです)。豪快に電源ボタンを押しましょう。 点滅した電源ランプがゴーサインです。

 CPU の設定は定番の CrystalCPUID から行えるようです。 私は FSB 133 上で VCore 1V 、倍率 7.5 倍で 1000MHz を選択して稼動させています。 確認方法を持たないので VCore 設定が正しく反映されているかはわかりませんが( BIOS では 1.15v に自動選択されます)、 とりあえず動作クロックはこれで動いているようです。

 CPU 温度は数時間アイドル状態で放置して 26-32℃ といった感じです。ただし計測は二月中に行ったものですので、 気温が上がればまた様子が変わると思います。

 気づいたのはタスクマネージャで見ると CPU 使用率が常に 100% に張り付いているという怪奇現象です。 プロセスを確認すると "SYSTEM" が常に 100% 近く使っているようです。他のタスクを走らせると、 そのタスクで使う分の CPU パワーが "SYSTEM" から引かれているので、 "System Idle Process" みたいな挙動です。 ネットでこの事例を調べてみたら、同じ構成で稼動させている方がやはり同じ現象に直面しているようです。 結局解決策は提示されないままマザーボード固有のトラブルという片付けられ方をされているようです。

 てなわけで Process Walker で実行しているプロセスの中から怪しいスレッドをサスペンドさせてみることにしました。 かねてから怪しいとにらんでいた ACPI 関係を探してみたら ACPI.sys がいたので早速停止。 あっさりと CPU 使用率が下がって 0% になりました。やっぱりこいつか。 すでにその手のコミュニティでは噂にはなっているようですが、 Geode は PowerNow! と ACPI のサポートが正式にアナウンスされていても、 場合によっては正常に動作しないようです。

 現在引き続き実験中。でもそろそろ根を上げそう。
Geode くん、がんばる パートツー
 皆様のお役に立たない情報群、 Geode くん、がんばるのコーナーです。 せっかくなので CPU をファンレス稼動させてみました。やっぱこれが Geode の華です(と思う)。 実験時間は一時間、 CPU 温度が 60 度を超えるようならそこで中止、というルールで行ってみました。 ハードウェア構成は HDD 一台のみ。ケースファン、チップセットファンともにありません。 温度のモニターは BIOS 上で行っています( OS を立ち上げると CPU 使用率が 100% になってしまうし、 その回避策で ACPI.sys をサスペンドすると OS 上から CPU 温度を参照できなくなるためです)。

 結果、開始から 40 分後に 53 度に達し、そのままタイムアップまで安定しました。 計測は 2 月末の寒い夜でしたので夏場はどうなるかわかりませんが、ちゃんとファンレス稼動できるようです。 それにしてもさすがはファンレス、とても静かです。 ついでに CPU ファンにファンコントローラをつけて最大まで回転数を絞った 1600RPM でもう一時間テストしました。 スタート時に先ほどの余熱で 34 度だったものが 5 分後に 30 度にまで下がってそのまま安定しました。 以前に最大回転数( 3200RPM 前後だったと思います)での計測で 27 度安定だったので、 これはこれでなかなかいいスコアなんじゃないかと思います。

 今回使用している A7S8X-MX というマザー、かねてからノースチップがとても熱くなるという 評判が立っていまして、 CPU をファンレス稼動させてみたら確かに熱い。 これはヒートシンクを抜けたあとの CPU ファンからの風を使ってノースチップのヒートシンクを冷却するという構造のために、 ファンレスとか回転数を落としたファンだとどうしてもノースチップが熱くならざるを得ないということなのだと思います。 そんなわけでノースチップをファン化してしまえということで、ヒートシンクにファンが着いているタイプの チップセットクーラーを買ってきました。でもって換装のためにデフォルトのヒートシンクを外してみたのですが、これがひどい。 デフォルトのヒートシンクはグリスがチップ表面積の 6 割程度しか塗られていませんでした。 これは多分各マザーで個体差が出ると思いますが、これではきちんと放熱できるほうがおかしいです。 熱に困ってる方は一回チェックしてみるといいかもしれません。


 ――で、後日談ですが、例のチップクーラーを付けて 48 時間耐久稼動させてみました。 さっき出先から帰ってきて筐体を開いたらチップクーラーが外れて筐体内に転がってました……。 粘着テープ式だったのですが、チップセットに上手くくっつかなかったみたいです。 そういや昨夜にカコンっ、とか景気のいい音してたなぁ。てことは 24 時間程度 ノースチップ完全シンクレス稼動してたってことになります。びっくり大実験になっちゃいました。 特に熱暴走を起こしている様子もなかったし、デフォルトのヒートシンクをつけていた頃より 温度下がってるんじゃないかとすら思えるほどで、案外このノースチップは丈夫なのかも。 検証してみる気は毛頭ありませんが。
Geode くん、がんばる パートスリー
 Geode くんマシンもわりと完成して、トラブルは回避する形でサーバ機として運用を開始している都合、 なかなか実験で遊んだりできなくなっちゃったのですが、 たまたまワットチェッカーを借りることができましたので消費電力を計ってみることにしました。 ワットチェッカーとはその名の通り、電気機器の消費電力( ワット数 )を計測する機械です。

800MHz 稼動時消費電力 (w)1GHz 稼動時消費電力 (w)
アイドル54-55アイドル56
CPU 負荷 100%56CPU 負荷 100%58

 なるほどなるほど。このマシンは光学ドライブも拡張ボード類もマウスもキーボードもはずして マザーボード、 CPU 、メモリ一本、 HDD 一台、チップクーラー一個だけというかなりシンプルな構成なので、 ひょっとして便所の電球くらい( 40w とか)の消費電力でまかなえちゃったりするかな、と 淡い期待をしていたのですが、やっぱり現実はもうちょっと厳しかったようです。

 思ったよりも電気食うな、というのが個人的な感想ではあるのですが、それはまあ総体的な話で、 CPU に的を絞るとこの結果は興味深いです。 CPU 負荷による消費電力の差は動作クロックによらず 2w 程度で収まりました。 また、定格クロック 1GHz と、クロックダウンした 800MHz で比べても最大 4w 程度の差です。 動作クロックや負荷状態に対してほとんど電力消費が変わらないコストパフォーマンスの高さはやはり目を見張ります。

 参考までに私がメインで使っているマシンでも簡単に計測を行ったので、その結果も記しておきます。 構成は AMD Athlon64 x2 4400+ 、メモリ二枚、 HDD 四台( Maxtor*2 HITACHI*2 )、光学ドライブ、グラフィック( GeForce 6200 )、サウンドボード( Delta44 )で、

 アイドル 135 〜 155w
 負荷時  178w

でした。負荷時といってもドライブへの負荷はそう高くなかったはずなので、もっと伸びるのではないかと思います。

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